ブライダルヘアメイクの実態

私がホテルで働きだした1993年は和装が主流で、かつら・白無垢・角隠しが定番でした。和装メイクは有無を言わさず白塗りにされ、お色直しでドレスになる時は、短時間で仕上げるためメイクの希望も聞いてもらえない…そんな時代。

さらに50代~60代の美容師さんがほとんどで、20代の花嫁様とはセンスが合わないことも多くありました。そんな中、私が働いていたホテルの美容室は30代~40代のスタッフが多く、ベテランの先輩方はセットも着付けもとても上手で、20歳の私は花嫁様のお色直し用ドレスのメイク担当を通じて多くの事を学ばせていただきました。

花嫁様たちと年齢が近いこともあり、希望を伺いながら仕上げるメイクはお客様の満足度も高かったようです。

フリーになって気がついたブライダル業界の現状

30歳を過ぎてからフリーになり、あちこちの会場に行くようになって驚いたのが、ブライダルヘアメイクの人材不足。

「空いてる人がいたら紹介して。経験なくても研修するから」「うちはベテランはいらないの。たくさん練習して経験を積みたいって人がいい」なんてことを平気で言ってきます。

私は耳を疑いました。ホテルにいた頃は「出来ない人にお客様は担当させられない」と厳しく技術チェックされるのが当たり前だったのに。

いつの頃からかブライダルヘアメイクは、広告や雑誌関連のヘアメイクになりたい人が経験を積むための【お金をもらって練習できる現場】のようになってしまっていました。

雇う側がそんな想いだから、当然働く側も仕事への想いが低くなります。「他のバイトすより時給がいいから」「練習しながらお金もらえるなんてラッキー」とか!!もう空いた口が塞がりません…。

相手は一生に一度の晴れの日を迎える花嫁なのに、こんな状況では満足いかなかった人がたくさんいるんじゃないか?と思い「1人でも多くの花嫁さまを私のヘア・メイクで輝かせたい」と独立を決意し、花嫁がモデルのように綺麗になって飛び切りの笑顔で一日を過ごせるようになるために、自分の能力をすべて提供できる場を創ろうと手さぐりでいろいろ始めました。

花嫁さまにとってはかけがえのない1日。それを一緒になって創り上げて行けるヘアメイクさん達をたくさん作りたいなと思っています。

花嫁お仕立て師◇そうますずよ

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